『スポーツ起業論』セミナーから学ぶ、独立の心得5つ。

こんにちは。ゆうこりん(@koji_i003)です。

私は小学生の頃からなんとなく「将来は医療系の仕事に就きたい!」と思っていたので、正直今までビジネスの世界から離れた領域の勉強ばかりをしてきました。

社会人になってからも、たとえば「目の前の人に、いかに質の高いケアを提供するか」「いかにミスを起こさないか」「いかに業務を効率化するか」などは考えても、「どうやったら集客できるか」「どうやったら収益が上がるか」など真剣に、自分ごととして考える機会はほとんどありませんでした。

似たような状況として、日々勉強して知識と技術を磨き、それをクライアントに提供することで評価される「専門家」あるいは「職人系」の人たちにとっては、「自分のスキルという”商品”にいくらの値段がつくか」や、「どのように売れば最も収益化できるか」などという視点を持つ機会はあまり多くないのではないでしょうか。

特に雇用される形で医療従事者やトレーナー関連職として働いていると、これに当てはまる人も多いかもしれません。

以前、日本のアスレティックトレーナーにはどんな働き方があるかについてまとめた記事を書きました。☟

日本のアスレティックトレーナーにはどんな働き方があるか?という疑問に全力で答えてみた。

2018.04.27

この記事でも紹介したように、就職するのもよし、独立するのもよし。というのがアスレティックトレーナー(AT)の面白いところだと私は思っています。

自分もATの世界に足を踏み入れ、トレーナー関連の仕事をされている方たちとよく交流するようになってからは、「どこかに就職するのがほぼ当然」だった看護師の私の価値観も少しずつ変わっていき、「独立する」という考え方も以前よりずっと身近なものになりました。

そんなわけで、今回はツイッターで見つけて参加を決めたスポーツアライアンス(@_sportsalliance)さん主催の『スポーツ起業論』というセミナーに参加してきました。

スポーツアライアンスのFBページより引用

ゆうこりん
都内は本当に色々なセミナーがたくさんありますね。休みさえ合えば、気軽にいろんな人の話を聞きにいけます。

都合が合わず行けない方は・・・ネットで情報を探しましょう!というわけで、今回のスポメディ!のテーマは『独立起業の心得』です。

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講師はスポーツ起業家の脇坂大陽さん

このセミナーの講師は、一般財団法人であるスポーツアライアンスの代表理事である脇坂大陽(わきさか・たいひ)さん。

スポーツアライアンスの公式サイトより一部引用

以前このメディアにも登場していただいたATC(アメリカのアスレティックトレーナー)の山口淳士さんに、「同級生でめっちゃ熱いヤツがいるよ!」と紹介していただいて以来、こっそりツイッターでチェックさせていただいていました(笑)。

熱意あるインターンの学生さんたちと一緒に、様々な事業やプロジェクトを展開されています。

スポーツを扱う起業家として独立し、今年で4年となる脇坂さんからお聞きした話から、独立起業の心得を5つピックアップしました。

①「食うため事業」と「夢事業」

起業する前にしておくべきことのひとつとして、「食うに困らない売り上げを作る」というお話がありました。

「やりたいこと」があるから自分で事業を起こすわけですが、なんの準備もせずにやみくもに独立して「さあ、やりたい事業に取り掛かろう!!」と勢いよくスタートしても、やりたかった事業で急に、調子よく収益が出続けるわけではありません。

独立前の下準備として、

  • 収益を作っておく
  • 収入の見込みを作っておく

ことで、まずは事業をすすめる自分が最低限食べていける程度の収入は確保しておきましょう。

ゆうこりん
当たり前だけど、大事ですよね。

フリーランスになる看護師でいうと、常勤で働くのをやめて、週3回とかで夜勤のバイトやパートタイマーの訪問看護の仕事をしてベーシックインカムをキープしながら、本当にやりたいことに取り掛かるイメージですね。

トレーナーさんだったらパーソナルトレーナー契約をしながらとか、自分が売り物にできるスキルで最低でも月15〜20万円くらいは収入がある見込みをつけてから独立しないと、まず新規事業どころか生きることが困難になりますね・・・。

こんな感じの図も紹介してくださいました(以下、セミナーで使用された図をもとに私が作成)。

ゆうこりん

Aの「夢につながる」もので、かつ「利益が高い」仕事があれば最高ですよね。

でも、まだこの社会に存在しないものをこの手で生み出す「夢事業」で、最初からそんなムシのいい話はなかなかないでしょう。

だからCのように、「夢にはつながりにくい」けれど「利益が高い」仕事も受注しながら、自分の生活は最低限維持する必要もあるということです。

ただしこのCの割合が大きすぎるといつまでたっても「夢事業」に取り組めないですよね。

実はやりたいことがあるけど本業がめちゃくちゃ忙しくて全然時間を割けない会社員とかだと、このCの割合を減らさないとどうにも前にすすめません。

私はこの話を聞いて、今の自分の現状はCのところに分類されるのかな・・・と思いました。となると、空いた時間とエネルギーで、まずはBにもっとチャレンジしてみようと考えました。

このように、頭の中でなんとなく考えていることを視覚的に整理すると、自分の状況と問題点が客観視しやすくなりますね。

②新規事業の「相場観」を身につける

脇坂さんは、「これはすごく大事!」とおっしゃっていました。

「最初は相場観が全くなかったから、自信がなく、とても苦労した」とも。

セミナーではここで具体的にどのような「相場観」が必要だったかのお話はなかったので、詳しく説明できませんが・・・でもこれって、実際やってみないとなかなか難しい部分でもあるんじゃないかなと思います。

ゆうこりん
これを今聞いていても、仮に私が今後独立する前にちゃんと「相場観」を身につけておけるかと言われると、自信ないですね。

失敗したあとになってから「そうか、これがあの時話に聞いた『相場観を身につけておくことが大事』という意味だったのか・・・!」ってなりそう笑。

でももしその事業を先にやっている人がいたら、参考になるデータや知恵もあるかもしれませんね。

というわけで、次です。

③ロールモデルに出会う

  • 自分のやりたい事業ですでに成功している人
  • 生き方に憧れる人
  • 「この人みたいになりたい」と思える人

脇坂さんにはこんなロールモデルとなる人が2人いて、“取材”をしまくったそうです。

その人の考え方や哲学を、徹底的に学ぶということですね。

ゆうこりん
余談ですが、私が受けているコーチングでも、成功の法則として「こんな風になりたいと思う人」をロールモデルにしましょうということを言われます。

理想とする人生の具体例が身近にいれば、そこに意識を向けない手はないですよね。

そんなエネルギッシュでアツい脇坂さんのことを間近で見て、ロールモデルにしている学生さんも多いんじゃないかなぁと思います。

④10000時間の法則

何かの分野で成功したり、トップに行くためには、10000時間やりこむ必要がある。

野球でも千本ノックとか言いますよね。

起業して最初は、とにかくやってやってやりまくる。ひたすら頑張る「ハードワーク期」をこなさなければならない。というお話です。

そしてそれをどのくらいやらないと次のステージに行けないかというと、10000時間というのがよく目安として言われることです。

とにかくハードワーク期をがむしゃらに頑張っているうちに、「ティッピングポイント」にぶち当たり、そこからやっと自分の得意なことや強みを打ち出していける「ブランディング期」に進むことができ、その先により理想とする姿である「アチーブメント期」がやってくるのです。

大事なのは、ティッピングポイントにたどり着くまでやり続けること。やめないこと。

こういった点からも、「自分が10000時間頑張れる」ような仕事をやるべきです。

ゆうこりん
そう考えると、お金が稼げそうとか、ニーズがありそうな仕事というよりはやっぱり「自分が心からやりたいこと、結果が出ない時間も情熱を持ってやり続けられること」に取り組んだほうがうまくいきそうですよね。

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⑤「顧客」は誰か?

自分の提供するサービスを、買ってくれる顧客は誰かを明確にすること。

ビジネスするんだからこれが大事なのは考えたら、っていうか考えなくてももう当たり前だと思うんですけど、「自分はこれを成し遂げたい」「こんな仕事をしたい」と理想の自分の姿、自分の目線ばかりに目を向けていると、ついそういう視点を忘れがちになるのではないでしょうか。

脇坂さんが挙げて下さった例として、たとえばあなたの提供したいサービスや対象が以下のものだったとしたら、それぞれ顧客は誰になるか一緒に考えてみましょう。

  1. 子供の運動指導
  2. チームトレーナー
  3. プロサッカーチーム

これはすごくいいクエスチョンだと思いました。

⒈子供の運動指導だったら、指導する相手は子供ですが、顧客=お金を払ってくれるのは親ですよね。

⒉チームトレーナーも同じく、顧客は誰かというと選手ではなく、GMなど人事の決定権があるチームの責任者ですね。

なので契約を結ぶためにプレゼンをすべき相手は、その人です。

では、⒊プロサッカーチームではどうでしょうか。

プロとなると、お金の動きはより大きく、関わる人も増えます。

ここでお金を出すのは、観客、チームのスポンサー企業、テレビ放映のメディア・・・などが考えられますね。

もしプロスポーツの世界に何らかの形で関わったことがある人なら、こんな風に全然知らないところから想像するよりもっと、実質的なお金の動きが頭に浮かぶかもしれません。

大切なのは、その対象となるものを「どれだけ多くの側面から見ることができるか?」だと脇坂さんは話しておられました。

スポーツを仕事にしたいなら、スポーツ以外の世界に目を向けること。

他業種でうまくいっている事業を参考にすること。

そこにビジネスチャンスがあります。

このように締めくくっていました。

まとめ

ゆうこりん
私は今までセミナーといえば、アスレティックトレーニングに関係する知識を得る系、医療の研究発表や学会などの、それこそ専門知識や技術の向上につながるようなものばかり行っていました。

実は少し前に「看護師で独立起業された方のトークセッション」に参加したことがあるんですが、それがすごく面白くて。今までの自分になかった視点が、目の前にぱーっとひらけたようでした。

目線を変えたり、今までの自分が歩いてこなかった世界を語ってくれる人の話を聞くのは本当に面白いです。

セミナー終了後に講師の脇坂さんにご挨拶にいくと、気さくにたくさんお話してくださいました。

今後なにかでコラボできる日がくるのを、心より楽しみにしています・・・!私もがんばろ。

ちなみにこのセミナーはスポーツアライアンスでインターンをされている学生(通称:CREW)のみなさんで運営されていたそうですが、すごくきちんとされてましたね!

さすが起業家の下でインターンしているだけあって、最後のミニプレゼンもすごく心に響くものでした。

まだ何者でもなく柔軟に何でも吸収できる若いうちから、違う地域に住む他校の学生や、多様な働き方をされている社会人の人と交流したり、プロジェクトを自分たちの手で運営したりする経験って、ほんとうに貴重だと思います。

大学時代にこういう仲間と出会っているのは羨ましいですね。

最後にリンクを貼っておきます。

スポーツアライアンスのツイッターアカウント☞@_sportsalliance

脇坂大陽さんのツイッターアカウント☞@oninoryouiki

脇坂さん、スポーツアライアンスクルーのみなさん、セミナーで声をかけてくださった皆さんありがとうございました!

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ゆうこりん

ゆうこりん

BOC公認アスレティックトレーナー(ATC)でもある看護師です。 現在は整形外科で病棟看護師として働きながら、スポーツ医学やアスレティックトレーニングをテーマに空き時間に気軽に読めるメディアを運営。休日にスポーツイベントや大会の救護などの活動も行なっています。 内科・耳鼻科・眼科混合病棟→米大学院→スポーツ整形外科。

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BOC公認アスレティックトレーナー(ATC)でもある看護師です。 現在は整形外科で病棟看護師として働きながら、スポーツ医学やアスレティックトレーニングをテーマに空き時間に気軽に読めるメディアを運営。休日にスポーツイベントや大会の救護などの活動も行なっています。 内科・耳鼻科・眼科混合病棟→米大学院→スポーツ整形外科。