こんにちは。
どの業界にもその業界独特の業界用語ってありますよね。
もちろん医療の世界にもたくさんあります。
その中でも、日本で看護師⇨アメリカでアスレティックトレーニング学生⇨また日本で看護師をやっている私の目線で「これは・・・!」というものをいくつか選んで紹介します。
あなたはいくつの言葉の意味や語源がわかりますか?

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①アストマ
これは電子カルテの「患者基本」の既往歴のところにあって、色々考えてみたけど本当にわからなくて先輩に聞いて衝撃を受けた思い出の単語です。
よくある既往歴のアストマ、これは何の疾患かわかりますか?

答えは、
「喘息」です。
これは、英語の「asthma」から由来していると思われます。
でも、見ての通り英語ではアストマとは読みません。
強いて言うなれば「アズマ」ですよね。
医師の中には英語を勉強している方も多いからか、医師で「アストマ」って言っている人はほとんどいない気がします(医師は普通に「喘息」って言ってる)。
②ハイパテ
これも既往歴に頻出です。なんかかわいい響きですね。
ハンバーガーのパテの種類ではありません。
これはいったい何でしょうか。
結構簡単かもしれませんね。

答えは、
「高血圧」です。
これは予想通りhypertensionからきていて、それのあだ名みたいな感じですね。
「キムタク」みたいな。
こういうのが、久しぶりに日本社会に復帰した時に「あぁ、日本っぽいな〜」と思ったところです。
日本人はいい感じに語呂のいい略語を作るのがうまいですよね。
③メジ
これも最初は本当にどういう意味かわかりませんでした。使い方としては、「○○さん(患者さんの名前)、メジかかりました」などです。
手術の順番が近づいてきて、オペ室から「まもなく入室になるので、着替えや出棟時バイタルや装着品などの確認をして出棟の準備をしてください」のコールがかかることを意味します。
この語源を予想するのは最難関だと思います。

これは、premedication(前投薬)が語源になっていると先輩から教えてもらいました。
mediのところですね。
プレメディケーション⇨メディ⇨メジって感じでしょうか笑。
昔は、オペ室に入室直前に前投薬としてソセゴン(ペンタジンと同じです)とアタラックスPの注射などを行っていたそうです。鎮静・鎮痛剤ですね。
私が以前働いていた病院でも、前投薬としてペンアタの筋注を行っていました。
ただし、今はもうオペ入室前に前投薬は行っていません。
患者さんは完全に意識もはっきりとした状態で病棟からオペ室に出棟します。
ただ、そのとき使われていた「メジ」という言葉だけが、今も「オペの入室準備」という意味で残っているようです。面白いですね。
④デク
これもよく申し送りで先輩たちが言ってて、文脈から意味は予想されたもののここに来て初めて聞いた言葉でした。
もしかしたら以前勤めていた病院では誰も使っていなかっただけで、昔ながらのよくある言い方なのかもしれません。
デク。
わかりますか?

☝この写真なんやねんって思いました?笑
答えは、寝たきり高齢者の仙骨部によくできる、「褥瘡(じょくそう)」です。
調べてみると、「decubitus ulcer」が語源となっているようです。
「ulcer」は「潰瘍」という意味ですね。
まとめ
あなたはいくつ使っている/聞いたことがある/意味がわかりましたか?
以前勤めていた病院では、(もしかしたら当時の私が何も思わなかっただけかもしれませんが)そこまで”業界用語”は多くなかった気がします。
高血圧は高血圧、喘息は喘息って普通に言ってたように思います。
このように知らなかった単語や背景に出会えたりするので、気になったことはちょっと調べてみるのも面白いですよ。
また、同じところで長く働くことも成長のために大事なことですが、何度か転職をして視野を広げてみることも同じくらい大事だし、言葉だけではなくたくさんの面白い発見があるものです。
職場が変われば文化も変わるので、今まで普通だと思ってたことをまた違う視点から見れたりするようになります。
いろんなことに興味を持って楽しく働きましょう!
(この記事は、2016年12月6日にnoteに書いた文章を加筆・修正したものです。)
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ゆうこりん

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