こんにちは。ゆうこりんです。
私は、面白い記事やサイトを見つけると「誰がどういう気持ちや目的で、このサイトを運営してるんだろう?」と気になり、「ABOUT」ページや管理人のプロフィールを熟読するタイプです。
もしかしたら、このサイト『スポメディ!』を今まさに見てくださっているあなたも、同じように気になってABOUTのカテゴリーをクリックしてくださったことがあるかもしれません。

私がこのサイトを運営している、大きな理由の一つはもちろん「書くことが好き」だからですが、実はそれ以外にもたくさんの思いがあります。
そんなわけで、今回はこのサイト運営の背景について少しお話させてください。
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目次
①「アスレティックトレーナー」って何?という疑問に、満足な答えをくれるサイトがほとんどなかった

現代では、知りたいことがあるとみんなネットで”ググって”調べますよね。
私も仕事で疲弊していた社会人2年目の頃、図書館で読んだ本の中で「アスレティックトレーナー」というものを初めて目にしたとき、もっとその仕事について知りたくなったのでインターネットで検索しました。
検索タブに「アスレティックトレーナー」と入力したら、どんなサイトが上位に表示されるかご存知ですか?
まずは日本スポーツ協会のオフィシャルな資格の説明のサイト。
次にウィキべディア。
そのあとは、スポーツに関連する資格まとめのような記事や、アスレティックトレーナー養成のカリキュラムを持つ学校などのサイトが出てきます。
こういう、誰の主観でもない「オフィシャルに発表されている内容」は、とても大事です。
どんな種類の資格なのか。
どんな条件を満たせば試験が受けられるのか。
どんな勉強をするのか。
このような公式サイトの記事をいくつか読むと、だいたいその資格自体の概要はわかるはずです。
そうなると次は、
じゃあ実際どんな人がやっているのか?
どんなところで働いているのか?
どんな生活をしているのか?
などの「体験談」や「生の声」を知りたくなると思います。
個人ブログは面白いけど「情報」としての純度は低い

▲「友達と海にきました!ウェーイ♪」などの何気ない日常を書いた記事に埋もれる、私が知りたい情報
特にアメリカのアスレティックトレーナー(ATC)に興味を絞ってからは、ATCになるには?どんな留学生活になるのか?などの情報が知りたくて、ネットでいろいろ調べました。
そこで一番参考になったのは、アメリカでATCとして働いていたり、今まさに留学中の日本人の方々のSNSや個人ブログです。
私も留学準備中から留学中も一応ブログを書いていました。
到底リンクを貼れるほどのものではありません(笑)
そしてこれは批判ではなく「個人のブログ」という媒体の特徴なんですが、学校のカリキュラムとか、実習の話などの一番知りたい情報のほかにも、今日はこれを食べたとか、疲れた〜とか、関係ない(生活や雰囲気も、もちろん興味はありますが)内容も多く、「情報」としての純度は低い、雑然としたものになりがちです。
私もそういったブログを楽しんでたくさん読ませていただいていますし、自分でも書いていたし、それはそれで大いに価値があることは間違いありません。これは断言しますね。
でも、「個人の日記」よりももう一歩進んで、知らない人が読むことを前提に、情報が整理されて読みやすい「サイト」があってもいいのではないかと考えたのが、この『スポメディ!』というメディアの始まりのひとつです。
アスレティックトレーナーのインタビュー記事は1ヶ所に集まっていない

▲「スポーツを支える裏方のひとつ」として取り上げられることの多いアスレティックトレーナー
私の知る日本人のATCには、アメリカのプロスポーツなど大舞台での仕事を経験されたキャリアを生かし、帰国後も様々な場所でアスリートや一般の方のサポートをしている方々がいます。
そしてそれぞれのフィールド専門の媒体で、時々彼らの”影なる活躍”は取り上げられていたりします。
そういった点で、おすすめの記事をひとつご紹介しますね。☟
Diceさんの現在に至るまでのストーリーや考え方、人柄までなんとなく伝わってくる、素敵な記事です。
こういう記事、もっと読みたい。
と思うのですが、なんせアスレティックトレーナーは基本的に「裏方」の仕事。
バスケのバックグラウンドがある方はバスケのメディア。野球は野球のメディア。オリンピック種目はオリンピックの特集。フィットネスはフィットネス系のメディアに取り上げられる・・・と、彼らや彼らの仕事を取材した記事は、基本的に1ヶ所に集まっていないんです。
というわけで、ある意味ニッチなこの職業、スポーツ医学という分野のみを取り上げたメディアを自分で作ってみました。
②知識より「ストーリー」を伝えたい

▲「ね、あの記事読んだ?」そんな会話のきっかけになれたら、この上なく嬉しい
誰もが手軽に発信者になれる時代。
日々勉強を続け、専門的知識や貴重な経験をたくさん持つアスレティックトレーナーやトレーニング関係者、医療従事者の方々の中には、ご自身の知識を情報として積極的に発信している方も多くおられます。
先ほど個人ブログの例を出しましたが、情報純度の高い個人ブログだって、めちゃくちゃたくさんあります。
専門性の高いブログを書ける人はすでにたくさんいる
最新の文献を読みこなし、さらに自身の知見も踏まえてわかりやすく記事を書かれている素晴らしいサイトは、世の中にすでにたくさん存在しています。
こんな価値ある情報に誰もが無料でアクセスできるなんて、本当に便利な世の中だな〜といつも感心します。
私もお気に入りのサイトをいくつもブックマークして、時間があるときにまとめて読んだりしています。
なぜ「時間があるときにまとめて」読むかというと、頭を使って理解したり、なんならちょっと調べたり確認したりしながら読むほどの記事は、スマホでちょこちょこ読むよりは、デスクに座ってパソコンでしっかり読みたいからです。
そこまでしてしっかり読みたいと思える記事を書かれている方は、本当に素晴らしいと思います。
なので、本当に専門性の高い「その道のプロ」の知見がぎゅっと詰まった記事を書くのは、そういった方々におまかせしたいです。

電車の移動時間に片手で読める、気軽なメディアを目指す
一方私はというと、ATCではあるものの、日々クライアントの傷害評価をし、リハビリやトリートメントを行うといった仕事をしているわけではありません。
もちろんそういったトレーニングを積んできましたし、アスレティックトレーナーは継続教育が義務なので今も勉強は続けていますが、日常的に実践していないことを調べながら書いた文章は説得力に欠けるし、書く方も、きっと読む方も面白くないですよね。
なので、私は無理して技術とか、知識とかを教えるようなサイトづくりを目指すのはやめました(笑)。
その代わりに、私は看護師とATCという2つのバックグラウンドを生かした目線で、アスレティックトレーナーの専門性や仕事の幅広さ、面白さ、人の魅力、可能性などを「ストーリー」として紹介し、スポーツ医学に関心のある様々な人が気軽に立ち寄って、周りの人と話題にできるような記事をイメージして書くことにしました。
長めの記事は5,000文字超えですが、電車移動中のスマホでも5分くらいでさら〜っと読めるように工夫しています。

③「アスレティックトレーニング」の概念をもっと広めたい
少し話は変わりますが、日本はアメリカのような「訴訟大国」ではないというような社会的背景などを踏まえても、日本のスポーツの安全対策や環境づくり、人々の意識は海外のそれと比べて20年は遅れているとも言われます。
「熱中症による死亡は100%防げる」という実証とそれを可能にするゴールドスタンダードがあるのにも関わらず、今だに罰走など人為的な要因で熱中症による死亡事故が起こってしまったり。
大学トップレベルの試合で重篤な事故になりかねない反則が起こったり。
脳振盪の診断がつきながらも、すぐにスポーツに復帰してしまったり・・・。
誰かを責めたりしても何も変わらないですが、そういう「アクシデントの防ぎ方を学んでいる専門家がちゃんと存在するということを、みんなが当たり前に知っている」状態を目指すことは、社会にとって価値があることだと考えます。

アスレティックトレーナーを肩書きにして働いていなくても、私にできること
なぜこういうことを考えるようになったのか。
それは、アメリカで一生懸命勉強してインターンして、泣いたり笑ったりして晴れてATC(アメリカのアスレティックトレーナー)になって帰国したけど、実際アスレティックトレーナーとして仕事をしているわけではないことに、少なからず後ろめたさを感じていたからです。
かといって、看護師として整形外科領域で仕事をするのはとても楽しく、やりがいを感じています。
「せっかくアメリカまで行ってATCになったんだから、アスレティックトレーニングを実践しなきゃ!!」という理由で看護師を辞めてしまうのも違うと思いました。
だから、今の場所にいながらも、ATCとして自分ができることを小さくはじめてみよう。
こう考えた結果、私が好きな「文章を書くこと」と、「医療とアスレティックトレーニングの専門性」をミックスさせて形になったのが、この『スポメディ!』というウェブメディアなのです。

誰かのやりたいことへの挑戦も後押しできたら嬉しい
ついでに言うと、自分のやりたいことをまっすぐ目指すというのは、ある意味とても孤独な生き方です。
私も比較的ユニークなビジョンを持っているので、これからどうしようか、とひとりで迷う気持ちはめちゃくちゃありました。
もしかしたら、自分が日常的に付き合う範囲では、なかなか「ロールモデル」となる人に出会えないかもしれない。
でも、本当は世界ってめっちゃ広い。
インターネットという広大な海で、面白い専門性の生かし方や自分らしい仕事の作り方、人生に対する考え方などにたくさん出会うのは難しいことではありません。
『スポメディ!』をアスレティックトレーナー/アスレティックトレーニングだけのメディアにしなかったのは、こういう理由も大きいです。
ここまでに書いてきた理由からテーマは絞ったメディア運営をしていますが、それらに関連する人、モノ、サービス、コンテンツからインスピレーションを受けられる可能性は無限大だと思っています。
アスレティックトレーナーのお話から、学校の先生たちが何かを吸収したり。
開業しているパーソナルトレーナーから、ビジネスのヒントをもらったり。
「この資格は、こう仕事をするものだ」という固定概念などは少し脇に置いて、「アスレティックトレーニング」「スポーツ医学」を入り口のキーワードとして、自分のやりたいことをやる人を、お互いに応援していけたらいいなと思っています。

④好きなことで誰かのためになることを、やらない理由がない!
ここまで読んでいただけたら、なんとなくこのメディアの背景がわかってもらえたのではないでしょうか。
欲しい情報が見つけづらいという「小さな問題意識」があり、自分の中の「解決したい問題」と「ビジョン」があり、「好き」で「得意」なことがある。
これらの材料が見つかったら、あとはどう料理するかというだけの話ですね。
それが私にとってはウェブメディアを作るというプロジェクトになりました。
ブログを書くのが苦手な人もいるから、代わりに記事にする
今後、もっとたくさんの人の仕事のお話を聞いて記事にしようと思っています。
また、私自身は「専門性の高い内容を人に教える」ような記事は書かない(書けない)ですが、そのような有益な知識を持つ人が、発信の場を提供するプラットフォームとしての役割も担いたいと考えています。
日常的にブログの運営までやるのはめんどくさいけれど「これぞ!」という、スポーツ医学関連の書きたいことがひとつでもある方に、活用していただける場になればいいなと思います。

結局、やりたいことをやるのが一番幸せ
もう最終的に行き着くのは、ここしかないですね。
やりたいことをやっている時間は、幸福度も生産性もただただ高いです。
私の座右の銘は、
未来のために今を耐えるのではなく、未来のために今を楽しく生きるのだ。
これを完璧に体現している人生を送っています!!と自信満々に言えるのはもう少し先になりそうですが、どう転んでもどうせ不確かな未来のために、永遠に終わらない準備をして生きるのは辞めました。
ありがたいことに、こうやって細々と記事を書いていたらそれを読んでくれたり、読んでます!って言ってくれたり、「参考になりました」などと嬉しいコメントをいただいたりすることもあるのです。
自分が取り組んだことに対して、反応が返ってくる。
こんなに嬉しいことは、自分から積極的に人との繋がりを持たない限りなかなかないでことです。
そんなわけで、長くなりましたがやっとこのメディアの「自己紹介」をきちんと書くことができました。
好きなことややりたいことはこれからも小さく変化し続けていくかとは思いますが、時間をとってこの記事を読んでくださったみなさんと一緒に、この業界の発展に1ミリでも寄与できたらいいなと願っています。
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ゆうこりん

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