【新連載】アメリカのプロサッカーリーグで働くアスレティックトレーナーとは?

当メディア『スポメディ!』では、ATC(アメリカのアスレティックトレーナー)と日本の看護師の資格を持つ編集長ゆうこりんが、スキマ時間に気軽に読める、「アスレティックトレーニング」や「スポーツ医学」に関する記事をシェアしています。

しかし、実はこんな悩みがありました。

ゆうこりん
アメリカのアスレティックトレーニング/トレーナー事情についてもっと紹介したいけど、私は在米たった2年半で帰国したし、ATCとして働いていたわけではないので、”自分の体験”としてアメリカでのATCの仕事の話などは書くことがないんですよね〜・・・。

そこで!

現在もアメリカの男子サッカーのプロリーグで、アスレティックトレーナー兼コンディショニングコーチとして仕事をされている優秀な日本人ATCの方に、アメリカでの仕事やリアルな生活についてコラムを書いていただくことになりました!(パチパチパチ!)

ゆうこりん
では、うめきくんよろしくお願いします!

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スポメディ!公式ライター梅木ATCを紹介します

初めまして。

ゆうこりんさんにお誘い頂きまして、スポメディにコラムを投稿させて頂くことになりました、うめきあきらと申します。

プロフィール

名前:梅木 暁(うめき・あきら)

出身:岩手県花巻市。

高校までの18年を山に囲まれた田舎で過ごし、大学入学と同時に千葉へ移り住む。

経歴:日本の大学を卒業後はアメリカ・テキサス州に渡り、2年間大学院で学び、BOC公認アスレティックトレーナー (ATC)になる。

その後、アリゾナ、メリーランド、テキサス、ノースカロライナと、わずか2年たらずでアメリカ国内で沢山の引越しを経験。

現在はペンシルべニア州のフィラデルフィアに来て、約1年半が経ちました。

趣味:サッカー!

オフタイムにはサッカーをしたり、スタバでコーヒーを飲みながら(おしゃれに聞こえるかもしれませんが、コーヒーは正直酸味のないものであれば何でもよくて、WiFiと電源が間違いなくあるからスタバに行くというだけのことです。笑)勉強したりするのが好きです。

Youtubeが大の友達で、暇があれば好きなYoutuberの動画を見たりしています。笑

最近ではホットヨガにはまっていて(一回500円と格安!)、ジムでのワークアウト、旅行、映画、読書なども好きです。

資格:
BOC公認アスレティックトレーナー (ATC)、CSCS、PES、CAFS

プロサッカーチームのアスレティックトレーナー/コンディショニングコーチの仕事について

私は現在Bethlehem Steel FCという、アメリカプロサッカーリーグ2部、United Soccer League (USL)に所属するチームで、アスレティックトレーナー 兼コンディショニングコーチとして働いています。

アメリカサッカープロリーグ一部のMajor League Soccer (MLS)に所属するPhiladelphia Unionというチームの二軍チームという形で活動しており、同じ施設で一軍スタッフと連携しながら、自分自身のチームはもちろん、一軍であるUnionの選手やそのアカデミー(ユース)の選手のサポートも行っています。

日々の業務

基本的な業務は練習前の選手のケア(テーピングやsoft tissue release、prehabなど)、リハビリ、リカバリーのサポートです。

コンディショニングコーチとして、練習や試合前のウォームアップ(最近はactivationと呼ばれることも多いです)や、いわゆる「走り」のメニューを組んで選手にトレーニング指導も行っています。

他には一軍チームのストレングスコーチのアシスタントとして、自身のチームのウェイトトレーニングの補助などもします。

チーム自体が小さいため、コーチとも非常に近い距離で、日々の練習強度について話し合いながら試合へのピーキングを行うのも仕事の一つです。

仕事のスケジュール

基本的には週4−5回の練習があり、週末に試合(繁忙期は2試合)、試合の次の日のリカバリー(regenerationと呼ばれます)と試合に出なかった選手の練習およびフィットネスセッション (走り)、これらすべてを経た後に1日のオフ、という流れです。

怪我人がいる場合はオフの日にリハビリをすることもあるので、気がついたらオフが1ヶ月ない!なんてこともざらにあります(カレッジのフットボールで働いていた時よりはオフはありますが、、、)。

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ATC(アメリカのアスレティックトレーナー)になったきっかけ

地元では、ATCはもちろん、アスレティックトレーナーとして活動している人にも巡り会ったことがなかったのですが、「スポーツトレーナー」という職業は何となく知っていました。

受験生の頃はそういった職業も楽しそうだなと思って大学選びをしていましたが、絶対にアスレティックトレーナーになろう!と決めていたわけではありません。

結果的にサッカーの強豪校かつスポーツについて学べる大学に絞って大学受験をしました。

最終的に現在の母校に入学したのですが、サッカー自体は1年で辞めてしまいました。

サッカーを辞めていざ何がしたいかと考えた時に、体育教師、サッカーコーチ、そして「アスレティックトレーナー」が選択肢として浮かんできました。

運命を変えた大学2年の夏

ああでもないこうでもないと悩んでいた大学2年の夏、ある大学の講義の終わりに担当教授が「アメリカでアスレティックトレーニング研修があるから興味のある人は私のところまで」とアナウンスをかけました。

アスレティックトレーナーになるかどうか迷っていた私は「アメリカで本物のアスレティックトレーナー を見て、それから本当にそれを目指すかどうか決めよう」と思い、教授の元に行きました。

研修先はオレゴン州ポートランドとワシントン州シアトルでした。

その研修で約1週間、アメリカのATCとはどのように働いていて、大学スポーツやプロスポーツがどれほど盛んであるかを身をもって体験することになります。

この体験が当時の私にとっては人生を変える衝撃的な出来事で、帰国後すぐに大学にあるアスレティックトレーナーのサークルに加入しました(実はこの研修に来ていた学生の一人がそのサークルにすでに所属していた先輩で、その人と話をしたことも大きな要因でした)。

出会いと縁、そしてアメリカへ

そこから一気に火がついて、在学中に沢山のATCの方々に会いに行き、どうしたらATCなれるのかをひたすら聞いて回りました。

同時に英語の勉強も単語を中心に開始して、TOEFLという大学院入学に必要な英語試験にも備えていました。

大学3年時にはアスレティックトレーニングゼミナールに入り、日本人で初めてアメリカにおいてATCになられた鹿倉先生のもとで勉強を続けました。

鹿倉先生との縁があったおかげで、大学4年時にはカルフォルニア州にあるスタンフォード大学のアメリカンフットボールチームにて、夏の間約1ヶ月間、学生インターンとして働かせて頂きました。

こういった沢山の出会いや分岐点を経て、無事テキサスの大学院に留学を果たし、念願であったATCになることが出来ました。

大学院での2年間はあまりにも濃すぎてここでは到底書き切れないので、また別の記事にまとめたいと思います。

これから「スポメディ!」でコラムを連載します

今後は、専門分野であるアスレティックトレーニング、コンディショニングのことを含め、私自身の留学経験学校を卒業してからの活動などもコラムを通してみなさんとゆるーくシェアしていきたいと思っております。

アメリカで勉強して働くってこんな感じなんだなあ、と何となくイメージを持って頂ければ幸いです。

どうぞよろしくお願いします!

ゆうこりん
どんな専門分野でもそうですが、ATCになるまでのストーリーは100人いれば100通り! 誰一人として同じ道をたどる人はいません。 私にとっても全く未知の、アメリカのプロサッカーで働くうめきくんのお話をたくさんお聞きするのが楽しみです!

▲スポメディ!初の公式ライター協定を結んだ様子。

文/うめきあきら
編集/ゆうこりん

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ゆうこりん

ゆうこりん

BOC公認アスレティックトレーナー(ATC)でもある看護師です。 現在は整形外科で病棟看護師として働きながら、スポーツ医学やアスレティックトレーニングをテーマに空き時間に気軽に読めるメディアを運営。休日にスポーツイベントや大会の救護などの活動も行なっています。 内科・耳鼻科・眼科混合病棟→米大学院→スポーツ整形外科。

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ゆうこりん

BOC公認アスレティックトレーナー(ATC)でもある看護師です。 現在は整形外科で病棟看護師として働きながら、スポーツ医学やアスレティックトレーニングをテーマに空き時間に気軽に読めるメディアを運営。休日にスポーツイベントや大会の救護などの活動も行なっています。 内科・耳鼻科・眼科混合病棟→米大学院→スポーツ整形外科。