その熱意、伝わってますか?もう「言葉で伝えるのは苦手」とか言ってる場合じゃない

こんにちは。

看護師/アスレティックトレーナーのゆうこりん(@koji_i003)です。

突然ですが、あなたがよく文字で連絡を取り合う相手は誰ですか。

家族?友人?それとも仕事関係のグループトーク?

ワイ
今日は帰り遅くなるよ
ヨメ
おけ

もしこんなやりとりだけですむ関係の相手となら、そこまで一生懸命文章を考える必要はないかもしれません。

でも、例えばプロジェクトのワーキンググループなど、目的を共有して集まったチームが対面でなくLINEなどのチャットアプリを主に使ってコミュニケーションをとり、意思決定を進めていくという場面は、ここ数年でさらに増えたのではないでしょうか。

物理的に離れた場所にいるメンバーと一緒に何かをつくりあげるとき、「いかに文字でのコミュニケーションで熱量を共有できるかということが、そのプロジェクト成功の鍵を握っているといっても過言ではありません。

もしこういった状況であるのにもかかわらず、高校の文化祭みたいにみんなで毎日同じ場所で同じ時間を過ごしながら準備を進めているようなイメージで行動していたら、思うような成果が出ずに終わってしまう可能性は非常に高いでしょう。

あなたは、文字のコミュニケーションで、自分がどのくらい意思表示ができていると思いますか?

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グループチャットは、雑談の余白が省かれたコミュニケーション

気心の知れた相手と一対一のやりとりならまだしも、自分より上の立場の人や、まだあまり親しくない人も参加しているグループトークでは、要件の返答以外の個人的などうでもいいことを発言するのは相当ハードルが高いです。

たとえば「明日は朝から結婚式に参加するので、返信が遅れます。もしかしたら2次会まで行って帰宅は23時すぎるかもしれないので、そしたらちゃんと返信できるのは月曜の朝かもしれません」って本当は言いたくても、

(いや、自分が明日友達の結婚式に行くとか、この人たちにとってはまじでどうでもいい情報だよな・・・)なんて思うと、

最終的に投稿するのは「明日は夜まで用事があるので、すみませんが返信が遅れるかもしれません」くらいの文面になるのではないでしょうか?

これくらいなら全然大したことじゃない気がしますが、同じようなノリで

「いいと思います。」

「承知しました。」

「お忙しいところありがとうございます。」

というような、無駄も余白も削ぎ落とした無難なコメントばかりをグループトークに量産していると、どれだけやりとりを重ねても、何週間も一緒にやってるはずなのにお互いの姿が全然見えてこないという事態になりかねません。

「よくわからないけど大変そう」な人は周りに気をつかわせる

では、相手の姿が見えてこないと何が問題になるのでしょうか。

まず、相手の表情が見えず、その人の状況を知ることもなければ、なかなか具体的な思いやりや配慮を持つことができず、もしかしたら事前に差し伸べられたかもしれないサポートの手が出るのが遅れます。

それでもズムーズに進んでいるときはなんとかなりますが、プロジェクトにはトラブルや課題がつきものです。

みんなの余裕がなくなっているときに、メンバーに想像だけで思いやりを持って接することを要求する人は、はっきり言って迷惑なだけです。

どのチームにも「よく事情はわからないけど、たぶん大変だと思うから・・・」なんて言ってくれる優しい人が一人はいるものですが、そういう肌触りのいい言葉にスリスリ甘えているようでは、ずっとお荷物的存在のままで、メンバーからの信頼を得るのは難しいでしょう。

では、何をどう発言すればいいのか?

かといって、もちろんなんでもかんでも言えばいいってもんじゃありません。

20人以上が参加しているグループチャットで私信を連発し、誰かがちょっと数時間ぶりにスマホを開いたら通知108件。とかが(そいつのせいで)毎日だと、普通に嫌われますww

では、ちょっと勇気を出してまで、わざわざグループに発信すべき内容とは何でしょうか?

これは私の個人的な意見ですが、「自分が一番誠実な行動をした結果、それをコメントすべき」だと考えるときです。

何をどう言えばいいのかなんて、状況や相手によって様々です。

普遍的な答えなんてありません。

実はこの記事を書いているのは、以前の自分への反省も踏まえて「チームの一員として、ちゃんと発言すること」の大切さを今一度文章にまとめておきたいからということも、大きな理由のひとつなのです。

「誠実な行動」なんて言うとものすごく深刻なことのような雰囲気が漂ってしまいますが、結局は気後れや遠慮や気をつかった“つもり”の無言よりは、たとえ間違っていても、的外れでも、誠実な気持ちで書いたしょうもないコメントのほうが200倍マシだ、ということです。

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「言葉にするのが苦手」とかマジで言ってる場合じゃない

対面でのコミュニケーションと比べて、グループチャットは雑談の余白が省かれたコミュニケーションである。という認識は常に持っておくべきです。

その上で、わざわざリアクションを送ったり、わざわざ頭の中にある考えを文字で打たないといけない、というのが今の時代で必要とされるコミュニケーションスキルなのです。

発言しなければ、何も考えていないとみなされても反論の余地はない

オンラインベースのコミュニケーションの場では、もしも目の前にいたら交わせるであろう他愛ない雑談もなければ、表情や仕草から漂う人間性が、自然とメンバーに伝わっているなんてことはありません。

自分が意図的に発したことが、その場におけるあなたの存在の全てなのです。

0しか発信していなければ、チームに伝わっているのはゼロ。

あるいは、状況によってはマイナスになることだってあります。

そもそもチームへの参加自体が自らの意思表示によるものであれば余計に、たとえ明確なルールがなくてもそれなりにコミットすることが求められるのは当然だからです。

よく「アメリカでは、発言しない奴は空気とみなされる」みたいに言われますよね。

それと同じで、どれだけみんなのことを思っていても、どれだけ時間を割いて思慮を巡らせたとしても、誰にも伝えなかったら客観的にはその思いは存在しないのと同じです。

誰かの問いかけに対し、本当は「それでいいと思う。特に異論はない」って思っていても、それを表明しなければ「何も考えなかった」とみなされても文句は言えません。

結局は、文字でもちゃんと伝えられる人が信頼される

ひと昔前では、職人気質の人が口数少なく背中で語るのがカッコいい、みたいな風潮もあったかもしれません。

でも今の時代では、物理的な接点の少ない人同士でプロジェクトに携わったり、仕事のやりとりをする機会が圧倒的に増えました。

プロジェクトの成功にはそれに関わる人の熱意が絶対に必要です。

たとえ最初の熱狂は一人でも、その熱は周りに伝染し、仲間を引き寄せ、一人では到底たどり着けない成果を生むのです。

どれだけ熱いものを持っていても、内に秘めっぱなしで上手に外に出せない人はやっぱり損しがちです。

自分の思いをわざわざ表現することは初めは少し勇気がいるかもしれないけど、自分をさらけだしている人には、相手も心を開きやすいものです。

また、普段からどのように物事を考えている人なのかがわかるほうが、親近感を持たれやすく、信頼してもらえるのも早いです。

これは言葉として話すときも同じですが、文字でのコミュニケーションが主体となる場面が多いのであれば、「思いや気持ちを文字で表現する」というスキルを頑張って磨く価値はあるのではないでしょうか。

まとめ

当たり前のことですが、自分の思いも、意見も、情熱も、感謝の気持ちも、褒め言葉も、困っていることも、言葉にしなければ誰にも伝わりません。

もちろんそれを相手の顔を見ながら、自分の口で言えたら最高です。

でも、仕事でもプライベートでもオンラインベースのコミュニケーションが占める割合がますます増えてきている今、口で言うよりもハードルが高めの「文字で思考を表現する」というスキルの獲得はもはや不可欠だと思います。

下手でもいいし、不器用でもいい。

誠実さは行間からも伝わります。

ゆうこりん

文字での意思表示に苦手意識がある人には、私はnoteでアウトプットの練習をするのをおすすめします。

ブログと違ってカスタマイズの余地が少ないので、書くことにとても集中できますよ。

私もnoteをやっていて、本当にしょうもないことしか書けないことも多いですが(笑)、毎日書いていると「思考を文字に乗せる」のが少しずつ上手くなってきたように感じます。

 

 

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ゆうこりん

BOC公認アスレティックトレーナー(ATC)でもある整形外科看護師です。 スポーツ医学やアスレティックトレーニングをテーマに空き時間に気軽に読めるメディアを運営。スポーツイベントの救護、スポーツ医学関連団体の広報担当などの活動も行なっています。 内科・耳鼻科・眼科混合病棟→米大学院→スポーツ整形外科。

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BOC公認アスレティックトレーナー(ATC)でもある整形外科看護師です。 スポーツ医学やアスレティックトレーニングをテーマに空き時間に気軽に読めるメディアを運営。スポーツイベントの救護、スポーツ医学関連団体の広報担当などの活動も行なっています。 内科・耳鼻科・眼科混合病棟→米大学院→スポーツ整形外科。